2014年10月02日

移植医療の目覚ましい進歩

医学の進歩の象徴が移植医療ですね。
臓器移植は本来の免疫力との戦いといえるかもしれません。
免疫力は、体の中に異物が入ってきたときに拒絶する機能ですが、当然他人の臓器を移植されるとこの力が作動します。
それを抑えるために、臓器移植の時には免疫抑制剤が必須となるわけですね。

移植医療は臓器の提供がなければ出来ません。
大きく分けて生体移植と脳死移植がありますが、本人の意思確認も重要な問題です。
2010年7月に臓器の移植に関する法律の一部が改正され、本人の臓器提供の意思が不明な場合でも、家族の承諾があれば臓器提供できるようになりました。
これにより、15歳未満の方からの脳死下での臓器提供も可能になりました。

では臓器別の状況はどうなのでしょうか。

腎臓移植
腎不全治療のための透析治療は年々進歩していますが、5年生存率は60%程度です。
それに比べ移植医療は、新しい免疫抑制剤の開発により大幅に向上し、生体腎移植で93%程度になっています。
20世紀の最後の10年間と比べても10%アップしています。

肝臓移植
日本ではほとんどが生体部分肝移植がほとんどです。
これは、近親者の肝臓を一部切除し、移植するという方法です。
肝臓移植では、5年生存率は80%程度です。
この数字は世界的に見ても高いと言えます。

また移植医療の場合は医療費の負担が患者や家族の大きな問題となります。
手術そのものに対しては、2004年1月からほとんどの生体部分肝臓移植について健康保険が適用される様になり医療費負担は大幅に軽減されました。
しかし臓器移植は、手術後に免疫抑制剤を飲み続けなければなりませんし、定期的な検診が一生必要になります。
この医療費の負担が大変でしたが、2010年4月から肝臓移植者は障害者として認定されるようになって個人の医療費負担は軽減されました。

心臓移植
1968年に札幌医科大学で日本で初めての心臓移植が行われました。
しかし色々な問題があり、結果として心臓移植手術への不信があり、心臓移植はそのご行われていませんでした。
1997年に臓器移植法が施行されて、1999年に2番目の心臓移植手術が行われまし た。
2006年4月から心臓移植に健康保険が適用されるようになりました。
しかし、国内では臓器の提供が少なく、海外での手術を希望する人が多くなっています。

腎臓病に対しては、人工心臓が開発されています。
人工心臓には体外型と埋め込 み型があります。
2004年度から健康保険が適用されるようになりましたが、人工心臓そのものが古くなっていて、新しい人工心臓の認可と保険適用が急務となっています。
posted by ミム at 11:50| Comment(0) | 手術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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